レンタサイクルで巡る伊豆高原の旅 - 体験レポート -

レンタサイクルで巡る伊豆高原の旅 - 体験レポート -

新たな観光スタイルとして、近年少しずつ耳にするようになった「サイクルツーリズム」。

「サイクルツーリズム」とは、自転車を活用した体験型観光のことを言います。

伊東市でも、伊豆高原エリアを中心にレンタサイクルサービスが整備されており、自然を楽しみながらサイクリングできるようになっています。


今回は電動アシスト付きのレンタサイクルを利用した、初心者の方でも楽しめるコースをご紹介!

レポーター2人がオリジナルのコースを考え、実際に体験してきた様子をお届けします。

< 今回のサイクル旅のプラン >

初心者の方でも取り組みやすいように、電動アシスト自転車で伊東の定番スポットを巡るプランを考えてみました! レンタル開始から返却まで、およそ6時間のプランになっています。



レポーターは、歩くのは好きだけどインドアな趣味を持つ20代女性と、週末はほぼ毎週サーフィン!アクティブ派の50代男性の2人。2人とも電動アシスト自転車に乗るのは初めてです。

【 START 】 自転車をレンタルしよう!伊豆高原のレンタサイクルサービス

まずは自転車のレンタルです!今回は、伊豆急行が運営している「伊豆ぽた」 を利用します。

ちなみに、伊豆ぽたの「ぽた」とは「ポタリング」のことで、自転車で散歩するようにゆったり走ることを意味するそうです。


レンタサイクルの受付は、伊豆高原駅内にある 伊豆ぽたSTATION で行います。

今回は1日プラン(税込2,200円/9:30~16:30)を利用します。



伊豆ぽたにある自転車は全て電動アシスト付きなので、普段あまり自転車に乗っていない人でも、比較的ラクに進むことができます。

坂道の多い伊豆高原ですが、電動アシストがどれほどの”楽チン効果”を発揮してくれるのか検証してみたいと思います!

※ 安全のため、走行中はヘルメットを着用しましょう。(ヘルメットはレンタル料金に含まれます)


伊豆ぽたSTATION伊豆高原
電動アシスト自転車で伊豆高原をポタリングしよう
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Column

伊東にあるもう一つのレンタサイクルサービス「グレートネイチャーツアーズ」

こちらは坂を下って進む”ダウンヒルサイクリング”が特徴で、レンタサイクルを大室山や宇佐美などの開始地点まで運び上げてくれるので、ほとんど下りか平らな道を走る楽々サイクリングです。伊東市内を走るコースは全部で5つあり、どのコースも見どころを繋いで走るので、車やバスとは一味違う新しい観光スタイルを楽しめます。ヘルメットやグローブなども無料でレンタル可能なので、手ぶらで来ても楽しめるのが魅力です。送迎サービスもあります。

これから始まる旅に備え、まずは「伊豆一の蔵」でおやつを調達

伊豆高原駅から最初の目的地である 大室山 へは坂道を上がっていきます。

電動アシスト自転車とはいえ、ノンストップでこぎ続けるのは大変なので、途中の休憩時に食べられる手ごろなおやつを買いに、まずは 伊豆一の蔵 へ。



ここの看板商品は「蔵蒸しまんじゅう」。

厚みのあるもっちりとした皮と、甘すぎない風味の良いあんこが評判です。



そのほかにも、和菓子の定番である「どら焼き」や「最中」、さらには「和フィナンシェ」といったバラエティ豊かな西洋和菓子が揃っています。



今回は、この3種類を買ってみました。

・蔵蒸しまんじゅう(和三盆、ぐり茶)

・伊東市宇佐美の温州みかんを練りこんだチーズクリームとこしあんを詰め込んだ「みかんまんじゅう」

・たっぷりの黒ごま餡が詰まったもちもち食感のおまんじゅう「蔵あんじゅ」



無事におやつを調達できたところで、大室山 に向かいます!

伊豆一の蔵
こだわりの西洋和菓子
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伊豆高原と言ったらまずはここ 「大室山」
(※ただし、体力に自信のない方やお子さんは注意!)

先に触れておくと、伊豆一の蔵 から 大室山 までは大変な坂道でした…。

国道沿いのルートは道が舗装されている反面、交通量が多いので、今回は裏道で向かったのですが、どのルートで行っても坂道は避けて通れません。

アシスト付きとは言え、脚にかなりの負荷がかかるので、こまめな休憩が必要です。

体力に自信のない方や小さなお子さんは、車やバスで 大室山 に行った方が安全です。


ただ、車では見られない景色を見れるのがサイクル旅の醍醐味。

一生懸命ペダルを漕いだ先にこんな景色があるのって、最高のご褒美ですよね。



休憩を挟みつつ走ること約50分、大室山 の麓にある さくらの に到着です!

ここで事前に買っておいたおやつをいただきました。



エネルギーチャージしたところで、大室山 のリフト乗り場まで移動し、リフトに乗って山頂に向かいます。

(※駐車場は第1駐車場~第3駐車場まであります。車に注意して駐輪しましょう。)



山頂に到着です!

取材日(10月中旬)はちょうど秋シーズン真っ最中で、大室山もススキが広がる秋仕様になっていました。



山頂には遊歩道があるので、お鉢めぐりを楽しむことができます。(1周約30分)

ここに来るまでに流した汗も、爽やかな秋風のおかげで心地よさに変わります。



眼下に広がる海と街の景色を満喫していたら、なんだかお腹が空いてきました。

お昼ごはんを食べに、麓に下りて 更科(さらしな)伊豆高原 へ向かいます。

大室山
山頂から望む360度のパノラマ絶景を満喫!富士山をバックに記念撮影
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Column

毎年2月に開催 「大室山 山焼き」

大室山では、年に1度(毎年2月第2日曜日)草を焼き払う「山焼き」が実施されます。

大室山を焼く理由は主に3つあり、

① およそ700年の伝統を持つ「山焼き」の行事そのものを保存するため

② 採草地の保全のため

③ 観光事業の発展のため

に毎年行われています。地元の人や多くの観光客で賑わう人気行事です。

お待ちかねのお昼ごはん!「更科 伊豆高原」でお蕎麦を堪能

大室山 から 更科 伊豆高原 へは下りで約15分ほど。

国道から一本入ったところにある、素敵な門構えのお蕎麦屋さんです。



今回は平日限定の「天丼セット」と「更科セット」をいただきます。

ミニ丼とお蕎麦(うどんに変更可)、茶碗蒸し、甘味がついて1000円なのは嬉しいですよね。



こちらは天丼セット(ミニ天丼、小せいろ、茶碗蒸し、水ようかんのセット)。

天丼には海老やいか、野菜の天ぷらなど5種類ほどが乗っています。



もうひとつは更科セット(ミニ丼、小かけ、茶碗蒸し、水ようかん)。

ミニ丼は、海老や玉子焼き、しいたけ、そぼろ等が乗って、優しい味に仕上がっています。



店名でもある「更科そば」は、そばの実を挽いた際、最初に出てくる胚乳のみを集めた貴重な一番粉を使って打つお蕎麦のことを言います。

ツルっというよりも、コリっとしたような、歯ごたえある食感が印象的でした。



敷地内にはお庭があるので、緑を眺めながら美味しいお蕎麦を堪能できます。

気候の良い時期には、テラス席での食事もおすすめです。



しっかり食べてお腹も満腹ですが、デザートは別腹… ということで、すぐ近くにある ぐり茶の杉山 へ、ここでしか食べられないソフトクリームを食べにいきます!

更科 伊豆高原
伝承の味わい・心がなごむ
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食後にさっぱり♪ 「ぐり茶の杉山」でぐり茶ソフトをいただきます

更科 伊豆高原 から下り道を5分も進めば、ぐり茶の杉山 に到着です。

「ぐり茶」とは、茶葉の形がぐりっとよれているところからそう呼ばれており、ぐり茶の杉山 では、生葉を通常の2倍の時間をかけ、じっくり茶葉の芯まで蒸し上げる「深蒸し茶製法」で丁寧に作り上げています。



ぐり茶ソフトの購入方法は、店外の券売機で食券を購入します。(※店内での飲食はできません)

バニラソフトクリームに、店員さんがたっぷりのぐり茶パウダーをかけてくれます。



備え付きのスプーンで、ぐり茶パウダーを混ぜながら食べるのがポイント。

こうすることで、さっぱりしたミルクの甘味とお茶の苦みを良いバランスで楽しめます。



重たくないので、食後でもサラっと食べることができます。

しっかりエネルギーを補給できたので、最後に、大室山 と並ぶ伊東・伊豆高原の名所である 城ヶ崎海岸 へ向かいます!

ぐり茶の杉山 伊豆高原店
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山もあれば海もある。「城ヶ崎海岸」で海風を感じよう!

別荘地ならではの閑静な木陰道を抜け、ヤシの木のトンネルが見えたら 城ヶ崎海岸 はもうすぐです。



城ヶ崎海岸 に到着しました!

自転車とバイクは駐車料金不要です。(※車の場合、1回500円)

駐車場内の二輪車スペースに停められます。



城ヶ崎海岸には ”門脇つり橋” と ”橋立つり橋”、2つの吊り橋がありますが、今回は定番の門脇つり橋を散策します。(時間がある方、よりスリルを求める方は橋立つり橋もオススメです。)



全長48m×高さ約23mの門脇つり橋はスリル満点。

ですが、この場所だから見られる絶景があります。




城ヶ崎海岸は、約4000年前、大室山が噴火した時に流れ出した溶岩によってできました。

広大な海原と青い空、そして自然が創り出した壮大な溶岩の絶壁は圧巻です!


大室山城ヶ崎海岸 の2大スポットも無事に巡り終えたので、自転車を返却をしに伊豆高原駅へ向かいます。

城ヶ崎海岸
自然の神秘が創り出した壮大な景色に感動!季節の花々にも癒される
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【 GOAL 】 伊豆高原駅で返却。お疲れ様でした!

約6時間のサイクリングを終え、伊豆高原駅に帰ってきました!

伊豆ぽたSTATION で無事に自転車を返却。

最後は、駅のやまも口を出てすぐの所にある無料の足湯 美足の湯(おみあしのゆ)で、疲れた足を癒してフィニッシュです。 



足元がじんわりと温まり、こわばった筋肉がほぐれていくのを感じます。

タオルを忘れちゃっても大丈夫!伊豆高原駅やまもプラザ内の売店で100円で販売しています。



「明日は筋肉痛になるかもね~」なんて話していましたが、レポーター2人とも筋肉痛にならずに済みました。

これも電動アシストのおかげかもしれません。

自転車で巡るからこそ見える景色と、体をいっぱい動かした後に食べるごはんの美味しさをめいっぱい楽しんだ1日でした。


以上、レンタサイクルで巡る伊豆高原の旅 - 体験レポート - でした!

美足の湯
伊豆高原駅構内にある無料の足湯。どなたでもご利用いただけます。
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伊豆急行サイクルトレイン

伊豆急行では、電車にそのまま自転車を持ち込める「サイクルトレイン」を実施しています。南伊東駅から伊豆急下田駅までの区間で利用できるので、見どころの多い伊豆半島を効率よく回ることができます。たとえば大室山や城ヶ崎海岸の周辺をサイクリングした後、電車で自転車と一緒に下田まで移動し、ペリーロードを走るなんていうことも出来ちゃいます。走りたいスポットだけ走ればいいので、長い距離を走ったことがない方にもおすすめです。(※無人駅および窓口締切時間中の駅からの乗車はできないので、そこだけご注意ください!)

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