「城ヶ崎海岸 ポットホール」の謎に迫る!!!
伊豆半島ジオパークのジオサイトでもある「城ヶ崎海岸」の「ポットホール」をご紹介(^^)
現地は、足場が悪く危険ですので、決して子供だけで行かないように、ガイドさんや大人の方と一緒に出掛けましょう!
自然に出来た「完全球体」な岩の謎に迫る!!
みなさん、こんな真ん丸な岩を見たことがありますか?
城ヶ崎海岸の「かんのんの浜」の海辺の岩場に存在するという「ポットホール」を探しに行ってみました。
まず、いがいが根へ向かう!!
ポットホールのある「かんのんの浜」に向かうため、ひとまず、城ヶ崎海岸自然研究路の「いがいが根」を目指す。
いがいが根にはお車でのアクセスが便利!最寄りの駐車場(いがいが根駐車場:無料)から徒歩7分程で、この景色が見えてくる。
いがいが根駐車場はこちら
いがいが根から、いざ東へ!目指せ!「かんのんの浜」
いがいが根の看板から東へ(海に向かって左へ)自然研究路のハイキングコースを進みます。
しばらく進む(7分程)と、景色がひらけ、「かんのんの浜」の看板を発見!上のGoogle Mapでもかんのん浜ポットホールが紹介されています。
写真中央、岩山の松の木立の右手奥へ。。。。。(歩道などは整備されていません!足元厳重注意です!)
ここから先はアドベンチャー!
かんのんの浜で城ヶ崎自然研究路を外れると、全く自然のままの手つかずの海岸です。
ポットホールは上の写真の岩山の右側から近づくことが出来るのですが、足元を滑らせたら大ケガに繋がるような場所。
伊東市の生涯学習課も「見学経験のある方と同伴が望ましい」としております。
ポットホールのある場所は、岩山の谷間。岩山の上から3m~4m程下らなくては近づけません。
特にお子様だけで行くのは危険!必ず伊東自然歴史案内人などのガイドや、経験のある大人と一緒に行ってくださいね!
このような岩壁の谷間にあります。手前の岩場の裂け目を通って近づくことが出来ます!
ポットホール付近の岩場は濡れて滑りやすく、高波の日は絶対に近づかないように!
【参考ページ】
伊東市生涯学習課「かんのん浜のポットホール」かんのん浜ポットホール(市指定天然記念物)/伊東市 (city.ito.shizuoka.jp)
伊豆半島ジオパーク「かんのん浜」かんのん浜 | 南から来た火山の贈りもの 伊豆半島ジオパーク (izugeopark.org)
ポットホールって何?どうして出来るの?
ポットホールとは、「甌穴(おうけつ)」や「かめ穴」とも言い、河底や河岸・海岸などの岩石面上にできる円形の「穴」のことを言います。
世界中の川や海岸の岩場に、丸いポットホール(穴だけ残っているもの)は数多く見られ、そんなに珍しいものではないそうですが、この真ん丸の、今まさに「穴を削っている石」が残っているポットホールは非常に珍しく、伊東市では、2002年3月28日に市指定天然記念物に指定をしています。また、この「真ん丸岩」の直径は約70cmです。
穴のでき方を簡単に言うと、川や海辺の岩場の割れ目の中に入り込んだ(挟まった)岩が、水流や波の力で動くことで、周りの岩石を少しづつ削って「穴」を広げていく。
それと同時に、削っている岩自体も、周りの岩石との摩擦で削られて、だんだん「丸~く」「小さく」なっていきます。
この真ん丸の石の成り立ちは諸説ありますが、割れた岩の割れ目に挟まれた岩が、波の力で長い時間「ゴロゴロ」と動き回り、岩の割れ目を削りつつ、自身も削れて丸くなっていったという説が有力だと考えられています。
いつかは、波の力で真ん中の石も割れてしまい、細かくなってココから流され、「真ん丸岩」は無くなってしまうかもしれません。
最後となりますが、参考に日本各地の「ポットホール(甌穴)」のご紹介
群馬県「四万温泉」の甌穴 四万温泉の観光名所|群馬県天然記念物 甌穴 (ouketsu.net)
埼玉県比企郡嵐山町 遠山甌穴(おうけつ)|一般社団法人嵐山町観光協会|埼玉県|嵐山町 (ranzan-kanko.jp)
長野県北佐久郡軽井沢町 湯川の甌穴│長野県軽井沢町公式ホームページ (karuizawa.lg.jp)
ヨッシンと地学の散歩 地学の散歩-かめ穴のできかた (sakura.ne.jp)
伊東市地域おこし協力隊の2人が実際に行ってみました!
「この目で直接ポットホールを見たい!」ということで伊東市地域おこし協力隊の2人が実際に行ってきました。
一部始終をYouTubeにまとめたので、ぜひこちらも併せてご覧ください