「伊東秋まつり」がおこなれ、約1トンものみこしが海に入りました。
室町時代の中頃から続く海上の安全と豊漁を祈願する伊東の伝統のおまつりが10月14日(日)、15日(月)の2日間おこなわれました。

伊東の海を望む高台にある湯川・鹿島神社と松原・八幡神社というふたつの神社からそれぞれみこしが出て市内を順幸するわけですが、何といってもこのおまつりの特徴は「海上渡御」と言われるみこしが海に入ることです。32人の若者に担がれたみこしが伊東海岸の約50メートル沖合いまで入ります。重さ約1トンもあるみこしが沈まないよう足がつかないなかで支えるわけですから大変です。昔担いだ方に聞きましたら、みこしは肩が抜けるほど重くて、陸へ上がるときには水を含んだ衣服までがとても重く感じたそうです。
15日当日は、湯川神社・松原神社の2基のみこしが、少年たちがほら貝を鳴らすなか3回づつ海に入りました。10月とはいえ海のなかに何度も入るのは寒くて大変だろうと思いますが、さすが若者。ちょっと休憩した後、市内を順幸です。このおまつりの場合、みこしの順幸中には口を開くことが一切許されず、口に切り紙を加えながら、神官、先供、鹿島踊りと続く後を「潮花ふり」の少年たちがほら貝の合図に「下に〜、下に〜」の声をかけみこしを導きます。
市内順幸の途中、2基のみこしが微妙な距離に近づきました。競っているような誘っているような・・・、実は湯川神社は男の神様で松原神社は女の神様ということで、その微妙さ加減もなるほどと勝手に解釈してしまいました。
この日、海上渡御の合間に「浦安の舞披露」と「鹿島踊りの奉納」がおこなわれました。
「浦安の舞」は2002年に50余年ぶりに復活したもので、4人の巫女による優雅な舞が披露されました。4人の息もぴったりで格式もあり素晴らしいものでした。あとで聞きましたら、まだ中学生や高校生ということで、感心するやらびっくりするやらです。でも、初めて踊った感想を聞くとやはり緊張のしっぱなしだったそうです。本当にご苦労さまでした。
一方、「鹿島踊り」は、男くさく力強い勇壮な踊りでした。男たちの海にかける思いが伝わってくるようです。
何百年もの間受け継がれてきた歴史と伝統は、また来年へと、そして次世代へと受け継がれていきます。是非、来年もご一緒にお楽しみください。(来年も10月14日・15日におこなわれます)
「伊東の秋まつり」は夜へと続きます。 夜になるとそれぞれの町内で趣向をこらした山車のねり歩きがいよいよ佳境にはいります。
明るいちょうちんなどで飾られた山車が何台もつづき、それぞれ街中を行きあいながらねり歩きます。威勢のいい若者たちの掛け声がまつりの雰囲気をいっそう盛りたて、伊東のまちがまつり一色に包まれます。
町内あげての「伊東秋まつり」で伊東の夜はおそくまで盛り上がっていました。
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